その名の通り「鉄」でできたマフラーで、バイクのマフラーとして旧来から利用されている素材です。
スチールマフラーは 現在も 根強い人気を誇っており、スチールならではの音質に惹かれて選ぶバイカーも珍しくありません。
ステンレスマフラーの特徴
- 加工が簡単であるため安価
- ステンレスよりも耐熱性・強度で劣る
- 錆びやすいため塗装やメッキ加工が必須
- 塗装やクロームメッキでデザイン性が高くなる
- 他の素材よりも重量がある
スチールマフラーの性質
スチールマフラーで使われているのは、鋼ではなく軟鋼(マイルドスチール)と呼ばれる金属です。マイルドスチームは比較的加工しやすく、そのために安い素材です。加工が容易であるため、独特なデザインのマフラーを手頃な価格で手に入れられるでしょう。
素材が安価であるため、スチール製ははじめてのカスタムでも手が届きやすい範疇です。低い年式のマシンに標準装備されているマフラーがスチールであることも珍しくありません。年式が上がるにつれてステンレスやチタンが採用されるケースも増えました。
一方で、スチールはステンレスよりも耐久性が弱く、強度を上げるためにマフラーは厚く造られます。そのためスチールはマフラーの中でも重くなってしまうのがネックでしょう。純正マフラーがスチールであれば、これをステンレスにするだけで軽量化に繋がります。
スチールの弱点をおおむねカバーした素材がステンデスであるため、スチールにこだわりがなければステンレスを検討するのもよいかと思います。
重厚な音質がたまらない
スチールの良さといえば、やはり音質でしょう。ステンレスに比べてスチールマフラーは低くて重いのが特徴です。
重厚感がある低音はハーレー乗りにも好まれ、ハーレーマフラーにスチールが使われることもしばしば。地を揺さぶる低音が楽しめるので、サウンドにこだわりたい人にはおすすめの素材です。
錆びやすいのがやや難点
スチールマフラーには錆止めの加工されていますが、これで錆びないというわけではありません。高温にさらされてしまうので塗装やメッキがはがれることもあり、定期的なメンテナンスが欠かせません。特に、塩害が多い地域や海沿いを走るとき、融雪剤がまかれるくらい雪が積もるエリアでは溶接している部分が錆びやすいので注意が必要です。
溶接部は錆ができやすいので、塗装やメッキをするときには念入りに重ね塗りをしておくとよいでしょう。